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2018.05.31

雰囲気と勘

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 さて、「新書」は「新しい書物」のことではないし、「秘書」は「秘密の書物」のことではない。そんなことは常識なのだけれど、もしそのような意味に勘違いをする人がいたとしても、その人を責められるだろうか。我々は知らない熟語に遭遇したとき、組み合わされた漢字の意味からその意味を類推する。これこそが熟語の優れた特徴である。そして、素直にこの方法を適用する限り、上記のような解釈が出てくるのはごく自然なことだ。その点において、このような勘違いをした人間に罪はない。悪いのは、漢字の組み合わせからその意味が類推できないような熟語を考案した者のネーミングセンスの方なのである。文化的慣性の障壁さえなければ、このようなセンスの悪い熟語はさっさと廃止すべきなのである。

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